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【実録】ビルクリーニング技能検定3級合格に必要だったこと(2020年度版)~後編 実技試験と結果発表、そして。~

思った以上に長くなってしまったこのシリーズも最終回です。

前編

中編

実技試験1週間前

筆記試験が無事終わり、正直実技のことはすっかり頭から抜けていました。

実はこの時点で既に1ヶ月程度経過しています。

試験期間が長い分、人によって結構間が空きます。

私も例に漏れずその一人。

とりあえずポリッシャーを回しながら考えることにしました。

とにかく言えることは、体を動かして反復練習するべきです。

特に普段管理サイドにいるような人はね。

実技試験当日

本番がやってまいりました。

ただし、試験は午後からなので、
【午前中出社→移動→試験】
という、緊張感があるんだかないんだか分からんスケジュールです。

持参品も割と多いので、忘れ物だけしないように確認して、

先方の本拠地であるビルメンテナンス会館に乗り込みます。

※持参品(参考)
・清掃に適した格好(普段使っているユニフォームがベター)
・防滑加工の靴
・白タオル
・ゴム手袋
・慌てない心

試験開始

着いて着替えて、受検者は控室に集められます。

20~25名程度いらしたかと思います。

さて、おさらいですが実技試験はおトイレ、窓ガラス、そしてタイル床の3種目で行われます。

そして受ける順番はランダムです。

選べるなら比較的得意な窓ガラスや、負担の少ないトイレを後に残したいところですが、問屋さん卸す気が一切ございません。

呼ばれるタイミングも他の進捗次第なので、もう何が来ても受け入れるだけです。

この時はお手本レベルで緊張していたと思います。

そうこうしていたら呼ばれました。

「〇〇番さん(KD)、弾性床面でーす。」

弾性床面、つまり、タイル床!!

幸先いいスタートです。

第1種目 弾性床面洗浄(タイル床)

この種目こそ、本試験最大の山場と言っても過言ではないでしょう。

見どころは如何にポリッシャーを乗りこなすことができるか。

ひとたび操作を誤れば、暴れ馬へと化けるのは必須。

一緒に臨む他3人と、手早く資機材の準備を済ませ、こわばる体を引きずって会場の中に入ります。
※予め用意された道具に加え、各受検者が直前に用意するものが各種目あります。
 忘れ物注意。

スタート位置に着いたら、試験官の合図と共にストップウォッチが動き出します。

さながらその様はアスリート。

各自作業を開始します。

緊張はしていますが、思いの外体は動けていました。

床面掃きを軽快に終わらせて、ポリッシャーの始動に移ります。

どうしても制限時間がネックになるのですが、ある程度スピードを犠牲にしてでも

ポリッシャーの操作に時間を割きたいと思っていました。

というかそうしないと慌てて操作をミスする自信があったからです。

その為、私が始める頃に他3人は1.5歩~2歩程度先を行ってました。

普段からやり慣れているのでしょう、素晴らしい限りです。

焦る気持ちが出てきそうですが、皆さんどうか「自分は自分」と言い聞かせてこらえてください。

咄嗟にそう思えたことが幸いしてか、目の前の作業に集中できました。

コード捌きに若干苦戦しながらもポリッシャーを収め、最後にモップ掛けと資機材収納して終了です。

最終的にはほぼ標準時間ぐらいでしたので、まずまずの滑り出しとなりました。

第2種目 トイレ清掃

所作自体に難しいところはほぼありませんが、何より使う資機材の多さがネックのトイレ清掃。

こちらは2名同時の作業です。

ざっくり割愛しますが、途中使うタオルの色を間違えました。

皆さんは気を付けて、しっかり覚えてくださいね。

時間も規定内、注意も中止もありませんでしたが、あとで気付いて終わったと思いました。

最終種目 窓ガラス清掃

とにかく残すところはあと一つ。

待機部屋に戻って出番を待ちます。

この頃になると、脱落者が出始めます。

危険行為や時間切れ等によって、作業が完遂できなかった人は、

その時点で本年度試験が終了になります。
※一応、まだ受けていない種目があれば記念受検はできるみたいです。

「帰るわ!!」と試験官に啖呵を切って出ていく人もいました。

そうですよねえ、仮に2種目順調に終わって、最後を落としたりしようもんなら、

やりきれませんよねえ。

なんてことを考えていたら呼ばれました。

こちらも2名同時のタイマン作業。

別に競っているわけではありませんが、ここまでくると謎の闘争心が湧いてきます。

すぐ冷静になるべきです。恥ずかしい。

作業対象は、一般的なホワイトボードサイズのガラスパーテーション(両面)と、

水が飛散する床面です。

こちらも所作に難しいところはありませんが、体を大きく丁寧に動かすため(アピールです)疲れることと、

水を回収するスクイージーに癖があります。

無駄な力を加えず絶妙に引かないと、嫌な音が出てしまいます。

タオルの使い方も細かく丁寧に・・・

拭き残しが無いか丁寧に・・・

気にするところは色々あるのですが、

私この時無心で作業していました。

ただ記憶した作業を忠実にこなす、それすなわちアンドロイドの如く。

気が付いたら片付けを終えて、終了宣言をしていました。

標準時間のおよそ15秒前だったので、悪くない結果だったと思います。

もう一人の受検者はまだ途中だったので、間に合ってくれと念じて退室しました。

これにて、私の実技試験は幕を下ろすのでした。

結果発表、そして。

実技試験が終わり、3ヶ月が経とうとしていました。

季節は春を迎えようとしています。

発表までが長くて、またすっかり忘れていましたが、

Web上で結果発表が行われました。


私この度、











ビルクリーニング技能検定3級に合格いたしました。



まあね、素直に嬉しいですよね。

難易度はさておき、それぞれの試験をパスして合格したわけですから。

うん、良かったです。




結果発表されたのが3月31日でね、

4月1日に部署が異動することを考えなければ。


最後に

清掃業界は今も高齢化によって人手不足という問題を抱えています。

清掃ロボットも現在成長中。

しかしまだまだ人の手には敵いません。

技術と知識をもってして、現場を守って下さる方が増えるよう願い、

この記事を締めたいと思います。

これから受験する人達へ、慌てず、焦らず、自分を信じて頑張ってください。